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Python Conference US 2022で登壇してきました!

この記事 is なに?

タイトルにある通り、Python Conference US 2022で登壇してきました!の備忘録になります。この記事では、Python Conference 2022の概要私が何を話ししてきたのかどんな話が面白かったかについてまとめます。

Python Conference 2022の概要

今回は、ユタ州ソルトレイクシティにて4/28 - 5/1の期間で行われました。スプリントは、5/2から開催されていました。Python Conference(PyCon) 自体は、世界中で行われていますが、アメリカで開催されるPython Conference が本家になり、世界中からPythonistaが集まってきます。その中で日本からの参加者が私ということでした。私以外にも日本から参加している方やアメリカ在住の日本人の方々が参加していました。下記、記念にみんなで撮影した集合写真になります。

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このうち、私含めた二人がスピーカーとして参加し、その他二人は、賞を授与しに参加、会社の展示ブースの出展参加者になり、それぞれが各目的をもって参加されていました。

私がなにを話してきたのか
そもそも、どのようにして登壇してきたのか

実は、PyCon USでの登壇は、二回目です。前回は、Lightning Talkで5分の時間しかもらえませんでした。今回は、30分のトークになります。事前にプロポーザルを書いて選ばれた人がPyCon USでの登壇が許されます。PyCon USのトークは、他の国のトークと比べても質がよく、プロポーザルも世界中から多くの応募が来るため中々通りませんが、4年越しでプロポーザルが通り登壇という形になりました。私の中で一つの区切り、目標としていたので嬉しい思いでした。そのあたりのポエムは、別記事に書いています。また、スピーカーは、滞在費、旅費、参加費、などすべてPyConがお金をだしてくれますので、出費は、PCR検査代のみです。

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途中、私の新調したばかりのM1マックが転送量に対応できずスクリーンにスライドがうまく表示されないという機材トラブルに苛まれ、リズムを崩されたのは今後の改善点です。

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私のトーク内容

まずは、スライドをアップロードしているのでご覧ください。リサーチャーが書いたコードをどうプロダクションレベルに持っていくかという話です。

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https://speakerdeck.com/tetsuya0617/productionize-research-oriented-code-by-python

ロンドンでの大学院時代含めて、ずっとリサーチャーやデータサイエンティストに囲まれながら過ごしてきました。そして、彼らのコードをみてリファクタをしてプロダクトにしていく、もしくは一緒に課題解決を考える、ということをしてきました。それらの経験を踏まえてプロダクト化するプロセスを抽象化し、わかりやすくtipsをまとめた発表になります。

リサーチャーやデータサイエンティストと協業もしくは兼業するPythonエンジニアというのが増えており、今回の登壇につながったのかと思います。あとでお話しますが、他のトークも違う観点での似たようなお話が多いように感じました。

どんな話が面白かったか
技術的トレンドの私的見解

海外PyConに私が参加する理由の一つとして、自分の技術が廃れていないか次何を勉強すればいいのか、を確認するためだったりします。そこで今回感じたのは下記になります。

  • サーバーサイドエンジニアがフロントエンドの技術に興味を持ち始める流れが強くなる。
  • バックエンドで利用していたプログラミング言語をWebAssembly(WASM)でコンパイルし、ブラウザエンジンで動かす。
  • AI / MLプロダクトがやっとPoCレベルの峠を超え、プロダクションでまとめに動かしていく流れがきている。そのためのノウハウや知識が求めれている。
  • OSS信仰への回帰

私が日頃感じていた技術トレンドと相違ない、といった感じでしたが、思っていた以上に今回のカンファレンスでは、AI / MLサービスのPoCレベルからのプロダクト化に関連するような話が多かったのはびっくりしました。「みんな、苦しんでるんだろうなー、お気持ちは、私が一番わかるぜ、お前ら、同志」という感じで聞いていました。

いくつかトークをピックアップ

全体的にRust、WASM、リファクタ、プロファイラー、処理スピードの最適化、CI/CD、OSSあたりの話がおおかったかなーという感じです。

1つ目:WRITE FASTER PYTHON! COMMON PERFORMANCE ANTI-PATTERNS

データドリブンでリファクタを行っていこうな、という話です。とても大事な心得です!!あとは、ループ書くときとか、当たり前のようにPythsonicに書くから、普段意識してないかもなーと。まー、けど、クラウドサービスのプロファイラーとトレイサー使ってやってしまうけども、私は。

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2つ目:PETER WANGによるキーノート、タイトル不明

端的に言うと、PyScriptを利用するとPythonがhtmlに組み込めます。理由は、WASMです、用途は不明、以上。私的には、WASM界隈の間では、こういうのやってる人多いと思ってたのでそんなに驚きは、なかったですが、SNSで結構バズったぽく、たしかに新しい技術のプロモートってこういう感じでやればいいのかー、と参考になりました。

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みんな気になってるWASM(そろそろ、twitterでインフルエンスが始まる頃合いかしら)私は、そっちよりもChromiumだったり、V8、Blinkについての方が興味あるんだよなー、ブラウザをPythonで作るとかやってみたい、できるのかな。

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3つ目:Lightning Talk、タイトル不明

リファクタリングテクニックをめちゃ細かくまとめていたので辞書的にひくために写真をとっておいた。こういう詳細なやつ、私も一回まとめたい。

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同志の話が多くて、あんまり新しい学びが得られるようなトークは、正直なかったが、カンファレンスをどう使っていけばいいのか、について考えさせられました。そちらの振り返りは、「PyCon US 2022の登壇を通して感じたカンファレンスの使い方の振り返り」という記事に書いています。

最後に

ソルトレイクシティは、よかった。ご飯、おしかった、天気もよかった、人もフレンドリーだった。私は、東海岸、西海岸より内陸部の方が安堵感を感じるようです。ただ、仕事するには不向きかなと。いつか、家族とでも一緒にこういう場所で住めたらいいなーと思いました。

最後に、LAXで飛行機を逃しました。それさえなければ、いい気持ちで終われましたが、発表中の機材トラブルに加え、モヤモヤが残ったカンファレンスでした。ただ、今回登壇させて頂いたことには大変光栄に思いますし、参加させて頂いたPython Software Foundation(PSF)には、感謝です。

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